天下に野心を抱く黒田如水は播州へ軍勢を向け、三木城の結城秀康軍と連合した。そして、置塩城、龍野城を瞬く間に抑え、姫路城にいる豊臣軍を挟撃しようと画策する。これに対して、真田幸村は直江兼続と福島正則を出陣させ、龍野城に奇襲を仕掛けた。さらに揖保川で夜戦が開始され、兼続と如水は己の軍略をかけて激突する……!第七回歴史群像大賞奨励賞受賞の本格戦国シミュレーション、シリーズ第6弾!【目次】前巻までのあらすじ主な登場人物第一章 山内一豊の苦悩第二章 逆襲の淀城決戦第三章 桂川の夜襲戦第四章 龍野城の攻防【著者プロフィール】津野田 幸作(つのだ こうさく)1939年、東京生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、某大学付属病院で集中治療を専門とする。現在は財団法人救急振興財団・救急救命東京研修所で特別講師を務める。その間、歴史分野において精力的に執筆活動を行う。『戦国大乱』で第7回歴史群像大賞奨励賞受賞。主な著書に『戦国の龍虎1~2』(徳間書店)、『真田軍戦記』『戦国の嵐』『戦国の勇者』『戦国の軍神』(学研パブリッシング)他、多数ある。