大手建設会社に就職して二年目、営業マンの倉田透哉は、配属先に不満があり、いまいち仕事にやる気を出せずにいた。おまけに上司は、仕事はできるが性格がキツくて鬼のような、九歳年上の女課長・滝沢也子。ある日、課長から急ぎの用事を頼まれ、現場へ向かうとそこは保育園。事情がわからないまま、熱を出した赤ちゃんを引き渡される。後にこの赤ちゃん・嵩登は、訳あって也子が預かっていることを知る。ひょんなことから関わってしまった透哉は、希望部署への異動を約束することを条件に、育児を手伝うことに。内心反発しながらも協力しているうちに、也子への新しい気持ちが芽生えてくるが……。