隣国との戦争に医療班として参加していた医療魔術師リーズは、味方を庇って毒矢を受け、死の淵にいる騎士セルヴァンの治療を任される。
もう無理かもしれないと周囲にも諦められていたが、ひとつだけ彼を治療できる方法があった。
それはリーズの持つ特殊スキル『性行為による治癒完治魔術』。
その名の通り、性行為によって怪我や病気、毒に至るまで、すべてを治すことができる万能でありながらとても破廉恥な術だった。
生涯使わないと決めていた術だったが、恩人であり片思いの相手のセルヴァンを救うため、リーズは治療を行うことを決意する。
意識のないセルヴァンに跨り、内心で想い人との行為を嬉しく思いながらも必死に治療を行うリーズ。
そうして無事に治療が完了して安堵していたとき、セルヴィンが目をさました。
勝手に行為をしたことがバレたら嫌われてしまう!と顔を見られないように慌ててその場を離れたリーズだが、なんと彼のもとに下着を置いてきてしまって……!?
内気な治癒魔術師と明るい騎士の、両片想いのお話。
<作者より>
短編で書いた作品ですが、皆様のご愛顧によりまさかの電子書籍化となりました。
WEB連載の時には省略したあれやこれやを書き起こしてボリュームも倍近い文字数になっております。楽しんでいただければ幸いです。
『責任、とって?(1)』には「〈1〉」~「〈4〉」(前半)までを収録