あらすじ文久2年大雪に見舞われた正月の雪が溶け出した十七日、六、七尺もあろうかという大きな雪達磨の中から、座禅を組んだような形の男の死体が出てくる。男の身体には、致命傷もなく、刃物や絞殺した痕も認められない。半七は、男の身元を割り出しに馬喰町へ行き、男の宿から出てきた大量の南京玉に目をつける……。