晩年の吉川英治が執筆に7年もの歳月を費やした超大作が遂に電子化!伊豆に配流されている頼朝と出会った北条時政の娘・政子。この二人の出会いが歴史を大きく動かしていくことに……。他方、都では、反平家の機運が徐々に高まり、いわゆる鹿ケ谷事件が起こる。大事に至る前に芽を摘んだ清盛だったが、源氏の残党も次第に力を蓄え、都もあわただしくなっていく……。 1892年8月、神奈川県生まれ。小説家。様々な職を経て作家となる。『鳴門秘帖』などで人気を博し、1935年より新聞連載が始まった『宮本武蔵』は読者を魅了、大衆小説の代表的作品となる。『三国志』、『新・平家物語』、『私本太平記』『新・水滸伝』など後世に残る大作を執筆。新平家物語 四 吉川英治第四巻 目次〈みちのくの巻〉 枯野の青侍たち ゆかり紫 継信・忠信 奇縁と奇なる日 鳥かご嫌い 黄金曼陀羅 藤原三代 寒流暖流〈火の国の巻〉 初暦・治承元年 鉈 頼朝のほくろ 政子 虫の垂衣 市に出た馬 初対面 佐佐木兄弟 亀ノ前 雲は遊んでいる あねいもと 男親 かの女の処理 冬山は燃えやすい 火の国の花嫁 夜の富士 いつくしまの内侍 雪ノ御所 山門猿 土下座陣 「方丈記」断片 菖蒲葺き 虎口 座主流し 怒め坊 弁慶下山記 人里 百面相 鬼若童子〈御産の巻〉 おん猿楽 大野の火放け 鹿ケ谷始末 西光斬られ 小松重盛 「教訓」の事 鴛鴦吟 鬼界ケ島 俊寛と・やどかり 足摺 御産絵巻 鳴弦 那智の小机 新宮十郎 一つの白帆 偽せ義経 鮫女 大宋水鳥図式 雁の驚き 天のとりふね 江ノ三郎 とある森陰 燈籠大臣 みじか夜の門 蓮花の怪 仮住居 平大納言時忠 出た答え 唖蝉 堅田の湖賊