脅し。暴力。独断専行。検挙率の高さに反して、高樹良文の一課での評判は悪かった。政治家を背後に巻き込んだ連続殺人事件の捜査でも、獲物を追う姿は変わらないはずだった。関係者として親友・幸太が浮かび上がる瞬間までは……。捨てた美しい思い出が蘇り、何かが狂い始める。追走劇の先に待ち構える真実は? 獣よ、生き続けよ、最後が絶望だとしても。「豪快さや強さの中にそれを上回る優しさがある。作品に登場する漢達の“深い絆”や“哀しみ”は、きっと北方先生の根底にある繊細な部分が反映しているに違いない」――EXILE AKIRA氏も絶賛!! 高樹刑事の背が翳りゆくシリーズ第二弾。