書き言葉のコミュニケーション力が上がる
「書き言葉」で感情表現をする機会がますます増えています。「書き言葉」「話し言葉」の垣根が低くなり、文章で話し言葉が使われるケースも日常的です。
あまり窮屈に考える必要はありませんが、やはり、TPOや受け手との関係などを意識して、言葉の使い分けができれば理想的ではないでしょうか。
たとえば、相手の好意や心遣いに感謝する意味の「痛み入る」「忝い」。
口で言うのは躊躇しそうですが、文章なら多くの人が違和感なく使えるでしょう。
受け手側も書き手の真摯な姿勢や深い感謝を、言葉の向こうに感じとるはずです。
また、どうしても書き言葉は、語彙の不足からワンパターンな言いまわしになりがち。
これは日頃から文章を書き慣れている方も同じ思いかもしれません。
たとえば、絶景に感動したとき「感動した」「やばい!」など、ありきたりや
くだけた表現に走りがちです。それを「心が震えた」「胸に迫るものがあった」とその瞬間に芽生えた感情が、等身大で伝わるのではないでしょうか。
本書では、176のテーマ別に約704の言葉を紹介しています。さらにそれらの言葉の 同義語や類語も合わせ、およそ1400語を1冊にまとめました。
いずれも「心に響く」「実感がこもる」「まっすぐに伝わる」「感じよく届く」「美しい」「印象的」「インパクトがある」、そんな目安で選んだ粒よりの言葉ばかりです。
大和言葉、古語、オノマトペ、俗語や現代語まで含め、喜怒哀楽の感情を豊かに表現する「生きた言葉」を紹介しています。