2019年8月、ヴェネチア国際映画祭。是枝裕和監督の『真実』上映に先立つ会見で、カトリーヌ・ドヌーヴが会場に現れた瞬間、大きな拍手と歓声が湧き起こり、会場は熱気に包まれた。76歳を超えてもなお主役級のオファーが途切れない、ほかに類を見ない女優の、美、恋愛、人生、仕事における真実の「言葉」とは――。
「恋愛においては、経験はけっして役に立たない」
「“美しいですね、でもそれだけ”と言われている気がずっとしていた」
「自分をつねに、ちょっとした危険にさらす必要があると思う」
「小さな嘘も優しい嘘もない。私にとって嘘は嘘」