あらすじこの世をばわが世とぞ思う望月の欠けたることもなしと思えば― 三女威子を後一条天皇の中宮に立て、ついに「一家三后」を実現した道長。 宮廷での栄華が極まる一方で、その明るさに胸病、眼病が暗い影を落としはじめる。 政治から身を引き、極楽往生を願う晩年の日々。 いまに残る日記の最終条は念仏「十七万遍」であった。 平安時代最強の政治権力者の日記、ここに完結!