あらすじ新しいアイデアや技術が普及する様子を示す理論として、「S字カーブ」はよく知られている。最初はなかなか普及しないが、その時期を乗り越えると急速に広まり、あるポイントに到達したら普及速度が再び緩やかになるという考え方だ。この理論は人の成長にも当てはまり、組織マネジメントに活用することで、従業員一人ひとりに最適なキャリアプランを提供し、ひいてはチームや組織に成長をもたらすことができると筆者は主張する。本書では、人材開発、後継者育成計画、チーム編成という3つの分野に焦点を当て、マネジャーが「学習のS字カーブ」を活用する方法について論じる。 *『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2022年8月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。