あらすじ僕の選んだ道は、きっと間違っていない――香雪は父が作った寺子屋を再建するため、晴人の婚約者からの申し出を受けいれた。華見屋を辞め、晴人の前から姿を消し、妹の美冬と再び暮らし始める。ずっと手に入れたかった家族水入らずの平穏な生活。ところが、晴人は黙って消えた香雪を捜し出し訪ねてきて……。夢を叶えるために断ち切ったはずの想いは、彼を前にすると再び溢れ出す。