これが、あの日始まった運命の恋の真実。ついに豊臣の財宝に辿り着いた御影たちの前に、再び内藤が現れる。内藤から、以前船が座礁した際、嵐をおさめるための「生けにえ」として妹を殺したと知らされ、御影は激高する。怒りと復讐心から、内藤に斬りかかる御影。そして死闘の末、内藤は崩れゆく洞窟に巻き込まれ、その姿を消した。――全てが終わった。しかし、仇を取っても何も変わらず、何一つ戻らない現実に御影は絶望する。榊は御影に「俺がいる」と伝えるが―――。運命の恋と宿命の真実を描く昔々の物語、堂々の最終巻。内藤数馬の過去を描いた『眠る蜉蝣』&描き下ろしも収録!