あらすじ1970年代、普通の高校生だった私たち定年退職しシェアハウスに越してきた独身の乾明子。借りたままの本や名簿から、映画を見ているかのように地方の共学の公立高時代が蘇る。胸キュンもスマホもなく地味なだけ。でもなぜあんなにオカシかったのだろう。これまでの青春小説がとりこぼしてきた部分を掬った、すべての大人に贈る青春小説。 解説・タカザワケンジ※この電子書籍は2020年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。