あらすじ体が不自由になった許嫁との結婚を反対され他家に嫁いだ女を、男は想い続ける――表題作「たば風」ほか、夫との離縁を目論む女が息子に課された難題に奮闘する「恋文」、松前藩主の正室に仕えるべく集められた娘たちの青春「血脈桜」など、江戸後期から明治初期にかけて蝦夷地で生命を燃焼させた男女を描く傑作六編。自身の郷土を舞台とした時代小説短編集。解説=梶よう子※この電子書籍は2023年5月に刊行された文春文庫(新装版)を底本としています。