あらすじメルブルック国にある森で精霊たちと暮らす伯爵令嬢のミレーラ。精霊に好かれ、精霊と交流できる貴重な存在のミレーラは立派な国家精霊師になるため、隣国オードアティで学ぶ日を夢みている。だが、国家精霊師なんてどうでも良いと、しつこく結婚を迫ってくるメルブルック国の横柄な第二王子に悩まされてもいた。そんなミレーラは風の強いある晩、小屋のすぐそばで肩に傷を負った男とぐったりとした様子の精霊を保護する。介抱された男はテオバルトと名乗ったが、ミレーラは彼に初恋の相手であるカインの面影を感じてしまうのだった——。