エリノアの弟・ブラッドリーの身体で転生した魔王・ダスディンの怒りが、新たにコーネリアグレース、メイナードという魔物たちも魔界から呼び寄せてしまう……! 魔物たちに当然のように居座られ、仕方なく彼らと暮らすことになったエリノア。そんなエリノアは、第二王子・ブレアの担当になるよう命じられ、ある日、王宮舞踏会に向けてダンスの練習に付き合って欲しいとブレアから頼まれる。「……構わん。踏め」——そうブレアに言われたものの、エリノアは王子の足を踏むまいと独り言をつぶやきながら必死に踊る。その様子を見たブレアは、いつもの冷静な表情の下、込み上げてくる笑いを堪えると同時にエリノアと踊る楽しさに気づくのだった。「楽しい時間だった」——ブレアから優しい顔でそう言われたエリノアは、思わず頬を赤く染めてしまい……。