※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。北海道の大地に生き、日高の山々を愛した画家・坂本直行の若き日の画文集を文庫化。昭和初期、日高山脈を望む十勝平野の開拓牧場で、厳しい開墾労働の日々をおくりつつ、家畜や野生動物との触れ合い、開拓農民の生活、終生愛し続けた原野の自然と日高の山々への思いを、みずみずしい筆で描く。■著者紹介坂本 直行(さかもと なおゆき)1906(明治39)年生れ。北海道大学農学部実科卒業。在学中は山岳部員として活躍。30(昭和5)年北海道に帰り、広尾で友人が営む野崎牧場で働く。36年同町下野塚の未開拓地に入植し開拓に従事。困難な生活の余暇に日高など北海道の山野を主題に、絵筆をとり続け、雑誌「山」などに作品を掲載する。60(昭和35)年、山岳画家として立ち、農業から離れる。著書に『山・原野・牧場』『雪原の足あと』『開墾の記』ほか。82(昭和57)年逝去。