※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。購入前にお使いの端末で無料サンプルをお試しください。相続財産が多くなくても、家族仲が良くても、「実家の相続」によるトラブルは身近に起こり得ます。これまで2500件のトラブル解決を手がけてきたプロフェッショナルが、実家を相続する際に見落としがちで、のちのち大きなトラブルにつながる「落とし穴」を、カラー図解を駆使してわかりやすく解説したのが本書です。▼ 財産が少ない家庭ほどもめる理由近年の統計を見ると、相続トラブルのほとんどに不動産が絡んでいます。我が国の65歳以上の高齢世帯の持ち家比率は実に8割以上。親が亡くなれば、必然的に実家(土地・建物)を相続することになります。「うちは財産もないから相続でもめる要素はない」と思いがちですが、裁判所の遺産分割調停件数の7割以上は相続財産5000万円以下で、1000万円以下でも約3割あります。この金額は相続税がかからないレベルですが、相続財産が少額であっても多くのトラブルが発生していることを物語っています。不動産は預貯金と違って価格がわかりにくく、また物理的にも分けにくいので、公平さの納得を得ることが簡単ではありません。結果として、トラブルを誘発しやすくなるのです。次のような場合は、特に、トラブルになりやすいといえます。・相続財産に占める不動産の割合が多い・相続財産の内容がはっきりしない・同居親族と別居親族の主張が異なる・遺言の内容に偏りがある・相続人以外の配偶者などが口を出す など家族内でトラブルになる「共有名義」の問題や、何も知らずに相続したことで地主とのトラブルになる「借地権」などの観点も含めて、やさしく解きほぐします。「普通の家庭」に普通に起こる実家の相続トラブルの防止、さらに相続後の仲の良い兄弟姉妹の関係維持に、ぜひ本書をお役立てください。