あらすじ――目に映るのは、さんざめく色の洪水。人の感情の色が見える特異体質を持って生まれたフレッツェン伯爵家の令嬢・ナターリアは、その特異体質のせいで家に引きこもりがち。人が多い場所へ行くと、沢山の感情の色が混ざり合って酔ってしまうのだ。このままではいけないと、弟に連れてこられたのは大貴族ビュッセル公爵家が催した舞踏会。そこにいたのは、おぞましい醜悪などどめ色を纏った人物。なんとその人物はアルムガルド王国の第二王子・ルートヴィヒ殿下。そんな彼がナターリアに近づいてきて…!?