元リズム&ドラム・マガジンの編集長がこっそり教えるドラム論。演奏法から楽器の知識まで、ドラムを“楽しむ”ための“コツ”がこの一冊に。ドラマーだけが持っている“脳”=ドラム脳。両手両足、四肢を駆使するドラム・セットの演奏はそもそも、いちいち頭で考えていたらアウト、もう遅いのです。通学途中、通勤途中、入浴中、睡眠前など、演奏していないときにドラム脳をつくって、考えて、鍛えまくって、実際に演奏するときは、ドラム脳を意識しない=なーんにも考えないというのが、理想の、最高の状態となります。ドラムは、単に一定のリズムを叩けばOKというものではありません。フィジカル的な要素(テクニック)を身につけるだけでは不十分で、ドラムは音楽の中で重要な要素である“音色(ねいろ)”によって支配されています。そのためには“叩く=触る”ための演奏法や、楽器のチョイスやチューニング、グルーヴの存在など、諸々すべてを理解して知っておく必要があるのです。その上で、自然に・自由に・手足を動かすのに、的確で、音楽的な指示を出すもの、それこそが“ドラム脳”と考えます。本書では、そんな“ドラム脳”をつくるために、様々な方面からドラムへの理解を深めていきます。さらに、筆者がリズム&ドラム・マガジン編集長時代に出会った“世界の名手たち(スティーヴ・ガッドやスティーヴ・ジョーダンなど)”から直接得た事柄、貴重な言葉なども紹介していきます。この本を読み終えた頃、気が付けばあなたの脳は、ドラムのことでいっぱいになっていることでしょう。