「最近、何だかうまくいかない。」「真面目に仕事しているはずなのに、今ひとつ伸び悩んでいる。」「自分の将来が見えない。」この本は、そう思っている人にこそ読んでほしい。どんな仕事も、必ず誰かと関わらなければならない。一人でできることには限界があるし、たとえ自分が何でもできてしまう人間だとしても、周囲との関わりなしに完結する仕事はほとんどない。でも、人はそれぞれ価値観が違うから、どうしてもそりが合わない相手、めんどうな相手もいる。また、同じ仕事をこなすにしても、人によって向き不向きがある。単純作業は得意だけれど、発想力が試されるクリエイティブな仕事はどうも苦手だ、とか、あるいはその逆もあるかもしれない。得意なことだけやっていて評価されればいいけれど、もちろんそううまくはいかない。そう、仕事には、めんどうな相手や苦手な作業がつきものなのである。ところが、周りを見渡せば、「誰とでも、何をやってもうまくいく人」は必ずいる。どの会社にも、一人や二人いるのではないだろうか。そういう人は、いったい何が違うのか。才能なのか、性格なのか、環境なのか……。答えは、そのどれでもない。必要なのは、スキルや経験、習慣といった後天的なものである。だから、自分には大した才能もないなどと自信をなくす必要もない。必要なものを、これから身につけていけばいいのだ。本書では、映画のマーケティング業務を担当していた松竹時代から独立後の現在に至るまで、数々のプロジェクトに携わってきた著者が、同性異性の隔たりなく、上司や後輩、取引先など誰とでも最高の仕事ができるコミュニケーション術をはじめ、仕事の極意を伝授する。