物事にはすべて合理的な理由がある。しかし、合理的な考え方は合理的であるがゆえに、常識を打ち破るような非連続的な変化はなかなか生み出せない。もちろん、合理性を無視していいわけではない。また、非合理的なことをしたからといって即イノベーションを起こせるわけでもない。しかし、合理性を超えないことには、どうやらイノベーションはなかなか生まれないのである。(まえがきより)第1章 成功者は合理性を超える大きく成功するためには合理性を超えることが必要であることを、定性的な話を中心に述べている。第2章 合理性を踏まえること、合理性を超えること定量的な分析方法や意思決定方法の中から代表的なものをいくつか選び、経済合理的に意思決定するとはどういうことか、また、合理的と思われている各手法の落とし穴がどこにあるのかについて述べている。会計的な知識をベースとした、経済合理的な分析手法に関するテクニカルな分析手法に踏み込んでいる。第3章 合理性を超えたケース、超えられなかったケース実際の企業の事例に基づく14のケーススタディ。合理性を超えたケースと超えられなかったケースについて考察を加えている。第4章 合理性をいかに超えるか合理性を超えるためにはどうしたらいいかということについて、筆者の考えを述べている。