あらすじ「山登りにベテランなし」。すべての登山者が知っておくべき山岳遭難の真実。登山者にとって山岳遭難はけっして他人ごとではない。人が自然のなかに踏みこむ以上、なんらかの危険を受け入れる覚悟が必要であるということを、過去の遭難事例は雄弁に物語っている。本書はこれまでに起きた山岳遭難をレポート。雪崩、高体温疾患、爆弾低気圧、低体温症、道迷いと、それぞれの遭難の背景を検証しながら、学ぶべきポイントを指摘する。彼らはなぜ遭難してしまったのか。そこに至るまでの過程を丁寧に紹介したレポートは、読む者に山に対する心構えを新たにさせるにちがいない。