毎年1000人以上の人が、道に迷って遭難。どうすれば回避できるのか。山の事故は「転倒」、「滑落」、「道迷い」が三大要因。道迷い遭難には、さまざまなタイプがあることをご紹介、特に危険なケースを明らかにしつつ、道に迷わないための登山技術、危険な状況を回避して生きのびる方法を提案します。第1章 道迷い遭難の起こり方・道迷いから下山遅れ-房総・清澄山の事例・グループから離れて行方不明-大山・講習登山の事例・単独登山の道迷い1-南蔵王・屏風岳の死亡事例・単独登山の道迷い2-鈴鹿・御池岳の救助事例 ・雪山登山の道迷い-栗駒山のリングワンデリング・スキーヤー・スノーボーダーの道迷い-かぐらスキー場ほか・筆者の道迷い経験 など10事例第2章 道迷いを防ぐ登山技術-準備編・山は危険に満ちた世界である・情報収集、日程を組み立てる、計画書を書く、登山届け第3章 道迷いを防ぐ登山技術-実践編・地形図とコンパス、現在地の確認、次のナビゲーションポイントまでのイメージ・会話に没頭しない、展望のある場所でのルート確認第4章 道に迷ってしまったら・まず、引き返す ・高い場所に移動してみる、ビバーク技術ほか第5章 道迷いを防ぐ登山技術-地図読み編・ランドマークとなるもの ・道の表し方、最も誤差の出やすい要素ほか・実践例=稜線コース、谷すじをたどる、岩場が多いコース、長大なコース※このテーマを長く調査分析し、雑誌、書籍の執筆にあたっている野村仁さんによる著書です。