<まえがきより>私が日々精進している礼法は約七百年前の室町時代に確立した武家の作法で、男性のために生まれたものです。戦国武将からはじまって武士の生き方に憧れる人は多いと思います。当時の武士達に比べて、私達の精神的な弱さや規律の乱れと甘さは相当なものです。だからこそないものねだりなのかもしれません。女性は自らを磨く時間を積極的に作るものですが、男性は、礼儀作法や日本のしきたりを勉強するチャンスも時間も少ないと思います。仮に学んでみたいと思っても、その術を見つけられないために、自分の行動に自信もなくどうしてよいのか解らないままに、過ごしているのではないでしょうか。どうぞ、気楽なお気持ちでお読みになってください。<目次(一部抜粋)>●一章 日本男子のスタイル知っておきたいパーティーでの振る舞い表情に責任を持つのが今どき男子●二章 日本男子の美しい姿背中が語る男子のドラマあなたの心と直結している「手」の動き●三章 日本男子の言葉とセンス照れずにまず、心を込めて挨拶をユーモアと洒落のセンスを磨く●四章 日本男子の和の食文化「和食」通になる秘けつ女子心をくすぐる箸と食器の扱い方●五章 日本男子の人間関係のつくり方お客としての振る舞いにもセンスがきらり国際儀礼「プロトコール」はビジネススキル●六章 日本男子、自然を愛でる心を養う季節と自然に身をゆだねる男子になる季節の行事を大切にする●七章 日本男子の正しい生き方父から子へ伝えておきたいマナー人物判断の基準は「足元」にあり<著者>小柴 皐月(こしば さつき)東京都中央区入船町に生まれる。筝曲演奏家 伝統文化コーディネーター。幼少より生田流筝曲を習い国際的に演奏活動を行う筝曲家。小中高校の芸術鑑賞教室では邦楽アンサンブル猫勧進として20年にわたり200校以上の学校を訪問して約10万人の児童生徒に邦楽の魅力を届けている。国賓来日のレセプションなどで演奏を担当。