時は大正時代。帝都の花街の『桔梗屋』で、下働きとして琴音は働いていた。琴音に両親はなく、生まれたばかりの頃『桔梗屋』の店の裏にカゴに入って置かれていたという。貧しいながらも不自由なく暮らしていた琴音のもとに、ある日、琴音を「綾小路伯爵家」の跡継ぎだという人物が現れる。その人物に連れられて祖父の住む屋敷へと移り住んだ琴音がそこで出会ったのは、一人の男。彼の名前は荘介といい、新進気鋭の青年実業家だった。後に、祖父が抱える莫大な借金を返済するために琴音は彼のもとへと嫁ぐことになるが。いざ初夜を迎えようというとき、荘介が自分を引き取った理由が綾小路伯爵への復讐のためと知らされ……。【著者紹介】海原 龍(ウミハラ リュウ)ゲームシナリオや漫画原作などで活動中。オリジナルWEB小説を書き始めて4年ほど経つ。ワン子をこよなく愛し、飼い犬のために仕事をしている。代表作:『イジワル双子の専属メイド』『野獣王に強制種付けされて~気高き姫の公開凌辱~』