感じる素振りを見せてはいけない。快楽を貪り合うのが目的ではないからだ。弟の汰一と交わりながら知香子は自分にそう言いきかせていた。学業に専念させるため、思春期の弟の性を身を挺して引き受けた知香子。確かに汰一の成績は以前にも増して良くなった。父親からも厳しく当たられることもなくなった。しかし、汰一の行為はエスカレートしていき、そして知香子も汰一との行為で快楽を感じずにはいられなかった。このままでは呑まれる…。知香子はこの歪んだ関係の落としどころに悩んでいた。そしてある日、ふたたび決意する。「こういう事するのは今日で最後だから」果たして姉と弟、愛欲の日々を断ち切れるのか!?