<うまい酒肴と江戸人情に心の芯まであったまる、絶品時代小説!>あんこう鍋に、鯔(ぼら)のへそ焼き、浅蜊の佃煮入りの卵焼き。絶品料理には、かんばん娘・なずながつけた燗酒をどうぞ!「めそめそしてはいられない。わたしは、ともえのかんばん娘だもの」菱垣廻船の水主だった父が行方知れずになり、神田花房町にある居酒屋「ともえ」で働くこととなった"なずな"は14歳。器量よしでぴりっとした女将のお蔦と、腕の立つ板前の寛助、ふたりの役に立ちたいなずなは、酒の燗をうまくつける工夫をしようと思い立つ。だが、お客のことに首を突っ込んでしまい、思わぬ騒動に・・・・・・。連作時代小説!