この世には、理解不能な神々が引き起こす超常現象がある。善悪では測れず、だが確かに人々の安寧を脅かすそれは「領怪神犯」と呼ばれている。この人智を超えた危険な現象を人知れず調査し、対処にあたる「領怪神犯特別調査課」は、役所内に秘かに存在していた。その全貌を誰も知らない、謎めいた組織――。同課の片岸と部下の宮木は、各地の現象を追う中で領怪神犯のある真実と、組織が隠し持つ、世界の秘密の一端に触れた。+ + +それより時は遡り、20年前。霊感商法詐欺を働いていた青年、烏有定人(うゆう・さだひと)は警察に捕まるが、連れて来られた先で始まったのは普通の取り調べではなかった。そこにいたのは、元殺人課の刑事・切間(きるま)と、民俗学の准教授・凌子(りょうこ)。烏有は「見える」力を持つために目を付けられ、警察の管轄内にある「領怪神犯対策本部」で2人と共に、日本各地の村々で起こる異常な現象に立ち向かうことになるが・・・・・・。「対策本部」が「特別調査課」に至るまでに、一体何があったのか?最終章の驚愕、再び。そして胸を刺す衝撃のラストが待ち受ける。SNSなどでも話題沸騰!ホラーエンタメの大注目作、待望の続編登場!