あらすじ鈴木良治は、30代後半の冴えない独身男。ある日会社のドアを開けたら――見知らぬダンジョンにいた! 何が起きたのか理解できない良治に“神”と名乗る謎の少年の声が告げる。「ぴんぽんぱーん。そこは迷宮。君達にやってもらいたいのは、ゲームのテストプレイ」だと。ダンジョンに出勤し、攻略をし、そして時給が払われるのだという。どうやら、日本各地でサラリーマンが突然消失する現象が起きており、良治同様ダンジョンへと強制転移させられているらしい。ダンジョンアイテムである迷宮スマホの掲示板情報を頼りに、なんとか一日目を終え慌てて会社へ連絡をいれると、良治の部下の柊洋子も同じ目に遭っていることを聞かされる。また、三ヶ月以内に脱出できなければ解雇だと――。一体日本で何が起きているのか? 彼らは、日々強制勤務を課される迷宮探索で生き残れるのか? “神”の真の目的とは――! 第20回Gzブレインゲーム小説大賞、大賞受賞作。