あらすじ小物問屋の主人が殺された事件を皮切りに、7日毎に相次いで人が殺された。殺された者たちに共通点はないが、全員が盆の窪を鋭利な凶器で突き刺され、死体の懐には下手人の名前と思われる「いなずま流し」と書かれた半紙が挟まれていた。相次ぐ凶行が、神田川にかかる橋を東に下っていくことに着目した佐平次たちは、次の犯行の場所と考えられる新シ橋のたもとで「いなずま流し」を待ち伏せることに。その最中、夜なのに傘をかぶっている妖しい男が現れ、佐平次は追跡を始めるのだが――。書き下ろしで贈る、好評シリーズ第十五弾!