平助は、父親が長崎から来た侍に闇討ちされたという過去を知り、事の顛末を調べる為に長崎へ出向くことを決めた。長男の平助なしでは三人で一人前の佐平次親分は成り立たないと不安と寂しさを募らす佐助と次助だったが、平助の見送りをした高輪での帰りに、奇妙な男の集団を見かける。一方、寂れた旅籠に妙な集団がいるとの知らせを受け、向かった佐助たちは、高輪で見かけた男たちと遭遇するのだった。彼らの目的とは果たして何なのか? 不穏な空気を感じた佐助たちは探索にのりだすのだが……。書き下ろしで贈る好評シリーズ第十三弾!