あらすじ十三年前の殺しで、島流しになっていた辰次が江戸へ戻ってきた。かつての仲間をおどし、金を要求する辰次は、佐平次潰しも目論んでいた。一方、二人の女のあいだで思い悩む、佐平次親分こと佐助。ある殺しの探索をするさなか、佐助のもとへ手紙が届けられた。それは、佐助たちの過去を知る者からで、「佐平次親分」の正体をばらす、というものだった。脅しに屈しないと決意する三人は、謎の相手を探るべく奔走するのだったが……。書き下ろしで送る好評のシリーズ第十二弾!