あらすじ異例の長さであった『褥』の役目を終え里に戻ってきたイナは、穏やかな日々を過ごしていた。しかしその胸の内ではずっとミズイのことが気になって仕方なく、心残りのままだった。 一方ミズイは同じ蛇族との縁談の日を迎えるが、相手から体の異変を指摘されてしまう。周囲が困惑する中、ミズイは異変の要因に胸を高鳴らせた。夜ごと温めてくれた愛しい存在を胸に彼が向かった先は――。 『兎の褥に蛇は眠る』最終話。