日本、ギリシャ、北欧、インド神話をはじめ、
世界各地で活躍する神様を大解剖!
神様を主人公に、世界の成り立ちを解明しようとした
古代人の叡智を読み解いていきます。
本書は、主に日本神話の神々を手がかりに、
世界の神々を役割や能力・容姿など
さまざまな切り口から解剖したものです。
各神話の舞台も比較しており、
より深く神話の世界を理解できるようになります。
■章構成
序章:スッキリ分かる神話の基本
なぜ人は神話を求めるのだろう。そして離れた地域に似た神話があるのはなぜだろう。
そんなギモンにお答えします。
1章:自然の神
古代人は、今以上に自然の恵みに頼る部分が多く、自然を注意深く観察する必要がありました。
そうした自然とのかかわり、そして自然への祈りの思いは神話の内容とも関係してきます。
太陽や月などが神話でどのように語られたか? そこから古代の人々の世界観が見えてきます。
2章:はじまりの神
神話の重要な役割の一つが「はじまり」を語ること。たとえば人間のはじまりも神話で語られています。
なかでも神が人間をつくるときの素材に注目してみると、その文化がもつ環境や人間観も見えてきます。
「はじまりの神」たちが教えてくれることは意外に多いのです。
3章:恵みの神
神が与える恵みはモノだけではありません。得意分野が医療だという神であれば、
病に苦しむ人々から熱心な祈りが捧げられました。神々が神話の中で発揮する多様な恵みの力は、
人々のさまざまな願いともかかわるのでしょう。
4章:動物・怪物・異形の神
鳥は飛ぶことができ、犬は嗅覚が優れる――。動物はそれぞれ人間がかなわない能力があります。
そんな人間にとって役立つ力をもった動物は、神話の中でも神となって登場します。
一方で怪物となり登場する動物も。そこから古代の人の意外な動物観、自然観が発見できるかも。