あらすじ奇跡を起こす『青薔薇の聖女』として覚醒したリリアーナは、シュタッヘルの新米領主として、王都から派遣されてきた行政官のエルディから領地経営について学ぶ日々を過ごしていた。従者のハリーには相変わらず甘々に溺愛されているが、彼女自身は彼への想いを、まだ恋とは意識できずにいる。領民との関係は良好で、忙しいながらも充実していたある日のこと。リリアーナは、黒竜のネラに招待された「竜の巣」で母親が行方不明の竜の卵を預かり、世話をすることになって――。大好きなひとたち、そして領地のため、かつて「ないない尽くし」と呼ばれた少女は奮闘する。花々の祝福を受けた聖女の恋と成長の物語、堂々の完結!【電子特別版】では、ここでしか読めない、著者書き下ろしショートストーリーを収録!