あらすじわたしには友達なんて一人もいない。いつの間にか体育着が投げ捨てられていたり、鞄の中にゴミが詰め込まれていたり、そんな出来事が続くようになった。特に困ったのは、下駄箱の靴を隠されてしまい、その日は靴下のまま帰るはめになったこと。部室棟のトイレに呼び出されて殴られたりもしたけど、なんというか、彼女の暴力には痛みを感じなかった。これは、記憶を失くしたわたしと、わたしを虐める彼女の切ない百合のお話し……。