「その程度で俺の覇道を止められるなど、思い上がりも甚だしいわ!!」 悪徳領主の長男に生まれた俺――オウガ・ヴェレットは悪役としてやりたい放題の日々を謳歌する、はずだったんだ・・・・・・! 周囲の勘違いから俺の評価は勝手に上がり続け、しかも学院長・フローネの策で、生徒会入りと〈学院魔術対抗戦〉の代表入りが決定する。 許しがたい屈辱だ。好き勝手するのは俺だけでいい。他人の思惑を粉砕し欲しいものを力ずくで奪うことこそ我が覇道! 手始めにレイナは俺のものにする。愛弟子をとられ悔しがるフローネの姿を想像するだけで傑作だ! ついでに対抗戦で優秀な駒がいないか物色してやろう。クク、何も知らない者から搾取する完璧な【悪役】だ!!! ・・・・・・・・・・・・・・・なのになぜ【聖者】認定秒読みなんだ!? 気ままな悪役御曹司として、やりたい放題したいだけの主人公は周囲の勘違いで【聖者】へと一直線! 第二幕《学院魔術対抗戦編》!