ありふれた日常の中に、誰もが持つ攻撃性が目覚めるきっかけが潜んでいます。
危険な人間社会を幸福に生き抜くためには攻撃する人の心理を知っておくことが有用です。
学校のクラス、教師と生徒、部活の仲間、職場の人たち、サークル活動の仲間、ママ友、親戚の集まり、ご近所づきあいなど、人が複数集まる場で、誰もが常に他の人とうまくかかわっているわけではありません。
時には誰かがいじめたり攻撃したりということがあちらこちらで起こっています。
全国の小中学校のいじめ認知件数は50万件超。
労働相談では「いじめ・嫌がらせ」に関するものが最多という年が続いています。
いつ、どんなきっかけで誰もが被害者になるかもしれませんし、加害者になるかもしれないのです。
本書では、サイコパスではないごく普通の人がサイコパスのような状態になることを「ゆるサイコパス」という言葉を使って説明しています。
「ゆるサイコパス」にはささいなきっかけで攻撃が出てしまうタイプと滅多に出ないけれどもコントロールしづらいタイプがあり、それぞれ豊富な事例とともに心理的になぜそうなってしまうのかを分析しました。
「ゆるサイコパス」の攻撃から逃れる方法や、自分自身が「ゆるサイコパス」にならずにすむ方法までしっかりとお伝えしています。