わたしは売られた花嫁──夫に片想いする自由さえないの?
レイラは母亡き後、横暴な義父に虐げられ続けてきた。ついにはビジネスの道具として、多額の金と引き替えに、見知らぬ男性との結婚を決められても、彼女は逆らえなかった。結婚すれば義父から逃げられる。相手は誰でもかまわない……。強欲で好色な老人を想像していたレイラは、現れた相手を見て、目が釘付けになった。たくましくてセクシーで、なんて魅力的。大富豪ジョス・カーモディ――わたしはこの人の妻になるの?思わず胸がときめいたが、彼はレイラを蔑んだ目で睨みつけた。“金のためなら、誰にでも身を委ねる女だ”とでも言いたげに。
■クラシックな世界観が持ち味の人気作家アニー・ウエストによる、政略結婚ロマンスをお楽しみください。愛を知らないヒロインと、頑なに愛を信じようとしないヒーローが、夜を重ねるうち、心までひとつになっていく様子がしっとりと情緒豊かに描かれます。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。