名前しか知らない一度きりの恋人。再会したとき二人は、社長と秘書だった――
「あの夜のことは、なかったことにしよう」秘書として働き始めたペイジに、社長のジェイリッドが告げた。先日の大停電の夜、エレベーターに閉じこめられたペイジは、見知らぬ男性に慰められるうち、一線を越えてしまった。自分らしからぬ行動を恥じ、逃げるようにその場を去ったが、新しいボスのジェイリッドこそ、あのときの男性だったのだ!ボスの言うとおり、あのすてきな思い出はもう忘れてしまおう……。だが4カ月後、ペイジは彼の子供を妊娠していることに気づく。身の縮む思いで、正直にジェイリッドに打ち明けた――まさか、金欲しさに彼を罠にはめたと疑われるとも知らず。
■超人気作家ビバリー・バートンが嵐の夜の大停電をテーマに描いた名作をお贈りします。出産にかかる費用を工面するため、子供が生まれるまでは働かせてほしいと願う、健気でいじらしいシンデレラ・ヒロインの恋の運命やいかに?
*本書は、シルエット・36アワーズから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。