天職は探しても見つからない。それは自分でつくるものだから……コーチングの第一人者による仕事論!
『仕事。これほど多くの人にとって、人生の中で大きなウエイトを占めるものでありながら、それがいったい何なのか、突き詰めて考える機会がないものもそう多くありません。(中略)
本書は、日々の仕事や生活に忙しく、この重要かつ根本的な問いについて考えたくても、その余裕がないという人たちがふと立ち止まって、自分と仕事との関係について見直すきっかけになればという想いから書かれたものです。』(著者まえがきより)
世の中のほとんどの人は、「どんな仕事をするか」や「その仕事をどうやってやるか」といった仕事の“目に見える”部分に、生き生きと仕事をするためのカギはあると思っています。しかし、生き生きと仕事をするための本当のカギは、実は仕事の“目に見えない”部分、すなわち「仕事をどうとらえるか」や「なぜ仕事をするのか」といったことにある、と著者は主張します。
本書では、仕事の“目に見えない”部分にまず光を当て、様々な実習を通して、仕事と生き生きとした関係を築くにはどうしたらいいかを探っていきます。書籍という形ではありますが、要所要所に「やってみよう!」という実習を盛り込み、実践的な内容になっています。ただ本を読むというよりは、読者のみなさんもぜひセミナーに参加しているつもりで、実習にも積極的に取り組んでみてください。
『「今やっている仕事をこのまま続けていていいのだろうか」
「将来、どんな仕事をしたいのか自分でもわからない」
「やりたいことはあるが、それを仕事にできるとは、とうてい思えない」
仕事に対して人が抱く疑問や不安は様々です。本書がそれらすべてに答えられるはずもありませんが、何らかの役に立つヒントは得ていただけると思います。
いずれにしても、本書が今までにない、あなたの新しい可能性を開くきっかけとなることを心から願っています。』(著者まえがきより)
■本書の目次
序章 「本当の仕事」を求めて
第1章 存在意義 ─なぜ「お金のため」と言い訳しながら働くのか
第2章 純粋意欲 ─なぜ「やりたいこと」を仕事にしないのか
第3章 天職創造 ─どうすれば「やりたいこと」で生計を立てられるのか
第4章 共鳴行動 ─天職を創造するために、まずどこからはじめるか
■備考
本書は『本当の仕事 自分に嘘をつかない生き方・働き方』(日本能率協会マネジメントセンター、2014年刊)の新装版です。内容に変更はありません。
序章 「本当の仕事」を求めて
第1章 存在意義 ─なぜ「お金のため」と言い訳しながら働くのか
第2章 純粋意欲 ─なぜ「やりたいこと」を仕事にしないのか
第3章 天職創造 ─どうすれば「やりたいこと」で生計を立てられるのか
第4章 共鳴行動 ─天職を創造するために、まずどこからはじめるか
榎本 英剛(えのもと ひでたけ)
よく生きる研究所代表。人の可能性を引き出すコミュニケーションとして知られるコーチングを日本に紹介、今や日本有数のコーチ養成機関となったCTIジャパン(現・ウエイクアップ)の創立者。また、持続可能な未来を市民の手で創るための世界的な活動であるトランジション・タウンおよびチェンジ・ザ・ドリームを日本に紹介。
著書に『部下を伸ばすコーチング』(1999年、PHP研究所)、、翻訳に関わった書籍に『バーチャル・チーム』(1998年、ダイヤモンド社)、『コーチング・バイブル』(2002年、東洋経済新報社)、『トランジション・ハンドブック』(2013年、第三書館)、『アクティブ・ホープ』(2015年、春秋社)がある。