攻め方は簡単で、攻撃力が高くて、攻めも失敗しにくい。そんな戦法を求めているあなたへ
角換わりにおいて、棒銀と並んで有力な作戦が早繰り銀です。
飛車と銀で攻めるところは棒銀と変わりませんが、銀を中央で使う早繰り銀は、棒銀よりも攻め方が豊富なのです。
本書では、まず早繰り銀の基本的な狙いと成功例を紹介し、次に早繰り銀対策の主な形を挙げました。
本書をしっかり読み込めば、早繰り銀戦法の勘所が身に付くこと間違いありません。早繰り銀戦法の魅力を感じていただければと思います。
「角換わりを指してみたいけど、難しいって聞くしなぁ」「棒銀はおぼえた。でも銀が使いにくい」
攻め方は簡単で、攻撃力が高くて、攻めも失敗しにくい。そんな戦法を求めている方へ。
ずばり、早繰り銀を指しましょう!
飛車と銀で攻めるのは棒銀と変わりません。しかし、早繰り銀は銀を中央で使うため、棒銀よりも攻撃の幅が広いのです。銀が取り残される心配はなし!
早繰り銀は、プロ間でも50年以上前から指されている本格的な戦法です。それだけ定跡も整備されていますが、近年見直しが急激に進み、新手が続々と生まれています。
本書では、まず序章で早繰り銀の基本的な狙いと成功例を紹介し、次に早繰り銀対策の主な形を挙げました。本編では、古くからある定跡から最新の変化まで、幅広く網羅しています。
巻末には次の一手問題も用意しました。これで総仕上げです。
この1冊で早繰り銀の世界を楽しみましょう。
序章 角換わり早繰り銀の駒組み
第1章 相早繰り銀
第2章 早繰り銀対腰掛け銀
第3章 最新の▲7八金省略型
第4章 棒銀対策
第5章 序盤の▲1六歩
第6章 後手の早繰り銀
第7章 次の一手
真田圭一(さなだ・けいいち)
1972年10月6日生まれ。千葉県八千代市出身。
1985年、6級で奨励会入会。(故)松田茂役九段門下。
1992年4月、四段。2016年10月、八段。
矢倉や角換わりを得意とする居飛車党の本格派。
1994年3月、第52期順位戦でC級1組に昇級。
1997年、第10期竜王戦挑戦者決定戦三番勝負で屋敷伸之棋聖(当時)を2勝1敗で破ってタイトル戦初出場。
七番勝負は谷川浩司竜王に敗れるも、その活躍によって第25回将棋大賞の新人賞を獲得した。
主な著書は『1手ずつ解説する角換わり棒銀』、『矢倉の新常識』、『わかる!勝てる!! 急戦矢倉』、『激変する現代矢倉』、『角換わりの手筋』、『現代将棋の基本手筋』(いずれもマイナビ出版)など多数。