『ガンダム』に登場する科学技術の数々は、すでに実現間近に迫っていた
覚えているかい? 少年の日のことを。
ガンダリウム合金、ビーム・サーベル、ニュータイプ、ミノフスキー粒子、ヘリウム3、そしてモビルスーツ。
それら宇宙世紀のキーワードを「あれはSFだから、実現は無理」と、一笑に付すのは簡単だ。
本書は各分野の現役研究者たちへ、宇宙世紀のテクノロジーが「現時点では、どのくらいまで実現できているか」「実現するためには、何が足りないのか」という疑問を投げかけて作った書籍である。
本書を読み終えたあとはニヤリと口角を上げ、『ガンダム』好きの友人と会いたくなるのではないか。
「作品内でビーム兵器とメガ粒子砲、ソーラ・レイを使い分けているのは素晴らしい」「Iフィールドが文字通りフィールド(場)であるなら…」などを、現役研究者がガチ考察。
SF好きな全『ガンダム』ファンに捧ぐ。
●本書に登場する、現代科学のキーワード
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)
ハイエントロピー合金
ベイパーシールディング(蒸気遮蔽)
ビーム・ライフルのパルス長
ビームと呼ぶ時は、あくまでも粒子
ビーム・サーベルの鍔迫り合いはリコネクションを表現
Iフィールドが磁場であるならば、高温超伝導磁石によって実現できるかも
上はガンマ波(30-100Hz)が上限で、下限はデルタ波(1-3Hz)
質量がゼロのモノはヒッグス粒子から力を受けない
反物質が消えたのはニュートリノのせい
ダークマターにはいろいろな候補がある
7テラeVまで陽子を加速
超伝導は-270℃まで冷やすと電気抵抗がゼロになる
●掲載作品
U.C.0079 機動戦士ガンダム
U.C.0079 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
U.C.0079 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
U.C.0083 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
U.C.0087 機動戦士Zガンダム
U.C.0088 機動戦士ガンダムZZ
U.C.0093 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
U.C.0120 機動戦士ガンダムF91
U.C.0149 機動戦士Vガンダム