さばきのアーティストの美技に酔う
久保利明九段といえば、すべての振り飛車党にとって憧れの存在です。
その指し回しはただ強いというだけに留まらず、人を魅了し感動を与えるものです。
とりわけ、軽快かつ的確な駒さばきは「さばきのアーティスト」という二つ名にも表れているように、芸術にすら例えられます。
本書は、そうした久保九段のアーティスティックなさばきについて、本人の実戦から108題を選出。次の一手形式でその極意をお届けします。
久保利明九段といえば、すべての振り飛車党にとって憧れの存在です。
その指し回しはただ強いというだけに留まらず、人を魅了し感動を与えるものです。
とりわけ、軽快かつ的確な駒さばきは「さばきのアーティスト」という二つ名にも表れているように、芸術にすら例えられます。
本書は、そうした久保九段のアーティスティックなさばきについて、本人の実戦から108題を選出。次の一手形式でその極意をお届けします。
久保利明 (くぼ としあき)
1975年8月27日生まれ。兵庫県加古川市の出身。
4歳のとき、のちの師匠となる淡路仁茂九段に王将1枚(19枚落ち)から将棋を教わる。
1986年、6級で奨励会入会。
1993年4月、四段昇段。
2003年4月、順位戦でA級昇級により八段昇段。
2009年3月、第34期棋王戦で佐藤康光棋王を破り、初タイトル獲得(3連覇)。
2010年3月、第59期王将戦で羽生善治王将を破り、二冠となる(2連覇)。
2010年3月、第35期棋王戦で防衛を果たし、タイトル獲得3期により九段昇段。
2017年3月、第66期王将戦で郷田真隆王将を破り、王将に復位(2連覇)。
美濃囲いをこよなく愛する振り飛車党で、「さばきのアーティスト」の異名を持つ。
終盤で苦しくなった際には「粘りのアーティスト」という、裏の顔をのぞかせることも。
タイトル戦登場は14回、獲得は7期。棋戦優勝は6回。
「最強四間飛車マニュアル 急戦編」(日本将棋連盟)、「久保流 最強先手振り飛車」「久保の石田流」「久保の中飛車」(マイナビ出版)など、著書多数。