夫のモラハラが原因で離婚した海月は、頼れる人もおらずフラフラと夜の街を歩いていた。
するとどこからか動物の鳴き声が聞こえ、あたりを見渡すと川に落ちてしまった子犬を見つける。
勇気を出して子犬を助けると…その動物は子犬ではなくたぬきだった!?
助けられたたぬきは、スマホの入ったエコバッグを首にかけたまま走り出してしまった。
海月が慌ててたぬきを追いかけると一軒の宿の前にたどり着く。
宿の中から驚くほどの端正な顔立ちの青年が現れ、たぬきを助けてくれたお礼にと豆腐料理をご馳走になることに――。
おいしい豆腐料理が傷ついた海月の身も心も癒していく。
たぬきが導く恋の物語