「あなたにぜひともお引き受けいただきたい仕事があるのです」
1日1話、ただ読むだけ――
駅のホームで見知らぬ老紳士から声を掛けられた美織は、「ミスター・コント」という謎の人物が記した短編を18本読み、簡単な感想を書くという仕事をもちかけられる。
報酬は1字10円、総額143万円。
新手の詐欺かと訝しみつつも押し切られる形で前金を受け取った美織は、1日1話届けられる物語に次第に追い詰められていく……。
世にも奇妙な仕事に隠された、驚くべき真相とは?
『珈琲店タレーランの事件簿』の著者が、新たなるミステリーの形に挑んだ野心作!