「優勢な将棋は勝ち切れず、劣勢な将棋は捲れない」
そのように感じた経験は、誰しもあるのではないでしょうか。
形勢が良い場合は、正着を指し続けることで勝利に近づきます。
一方で形勢が悪いと、いくら最善手を指しても、相手が間違わない限り追いつけません。
では、どのように悪手へ誘導するのでしょうか。
本書は次の一手問題集で、講座編と実戦編180問に分かれています。
問題は全てプロの棋譜を題材にしており、いずれも劣勢な局面です。
しかし、ピンチでこそ実力が問われます。プロはいかに逆転を手繰り寄せるのか。
簡単には負けない、相手にプレッシャーをかける勝負手を放ちましょう。
また、勝負手に対する正着を一緒に考えると、リードを保つ指し方も勉強できます。
逆転のエッセンスが皆様に少しでも伝われば幸いです。