横歩取りは攻撃的な「青野流」が高勝率を挙げるなか、さらに「勇気流」が登場します。
この2つの戦法はとても優秀だと認知され、升田幸三賞を受賞しました。
AIの評価も先手持ち。しばらく後手番にとって受難の時代が続いていました。
このまま横歩取り戦法は終わってしまうのか? そんな予想もされていました。
しかし、横歩取りは後手番で誘導できる数少ない戦法です。
試行錯誤を繰り返しながら、ついに後手番の反撃が始まりました。
本書の著者は上村亘五段です。
上村五段はその深い横歩取りの研究を武器に、29連勝を果たした頃の藤井聡太四段に勝利しました。
最近でもA級棋士やタイトルホルダーに勝利するするなど、活躍をしています。
その研究を惜しみなく、1冊の戦術書にまとめてくれました。
ぜひ本書を読んで、「後手番でも主導権を取って勝つ」楽しさを味わってください。
(目次)
序 章 本書の概要
第1章 「青野流」との戦い
第1節 青野流対△5二玉型
第2節 青野流対△4一玉型
第2章 「勇気流」との戦い
第3章 先手持久戦
第1節 先手▲5八玉型
第2節 先手▲6八玉型
第4章 実戦編