将棋界の最高棋戦である「竜王戦」。
島朗が初代竜王の座を射止めると、その島を破って羽生善治が初タイトルを獲得。
その後も、谷川浩司vs羽生の覇権争い、藤井猛の3連覇、「初代永世竜王」を懸けて戦った渡辺明vs羽生、百年に一度の大勝負。
いつの時代も竜王戦は「ドリーム棋戦」として将棋界に夢と話題を提供し続け、そのタイトルのゆくえは注目を集めてきました。
本書はその竜王戦のタイトル戦七番勝負を、第1期から第32期まで収録したものです。
各期から、シリーズの勝敗を左右した80局を「第1部 自戦解説・棋譜解説編」として収録。
初代竜王の島朗九段をはじめ、真田圭一八段、阿部隆八段の自戦解説には、指し手の解説だけでなく、対局者としての思いが記されています。
残りの100局は「第2部 棋譜編」として、最重要ポイントの解説を加えて収録しました。
時代を作ってきた棋士たちの名勝負を、ぜひお楽しみください。